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私は、小学生のころ、父と少し口論した時、優しかった父に「女のくせに」と言われました。その言葉で「女は見下されるものなのか?」と感じたことがありました。また、父に叱られ、台所で泣いている母親を見て、「なんで、女性は弱いんだろう。」とも思いました。学校では男女平等、努力すれば認められて、差別されることなんて、経験したこともなかったのです。

 

私の原点は母親の涙でした。それから、本屋や図書館で色々な本に出会い、私は「男女に差別の無い社会を求めていきたい。差別の歴史・社会・経済・法律等を勉強したい」と考えるようになり、卒論は「大正時代の母性保護論争」を選びました。

 

大学は働きながら学ぶ道を選びました。女性史を学ぶ中で、民衆がつながりあうと困る人々がいる。それが差別問題の根底にあると思います。もっと底辺にいる人がいる状況を作り、恐怖と諦めの気持ちを持たせる。人々を分断し、軽蔑と優越感を持たせれば、民衆は真の理解や連帯と共存の思想を抱かなくなります。

有史以来、世界中に貧困層が増え、一部の権力者に富が集中してきました。そんな歴史・経済・政治・戦争にピリオドを打ちたい。

女性は有史以来、ずっと、自由を奪われ、経済的に貧困です。出産・子育てという大切な役割を果たせる存在なのに、シャドーワークの未払い労働とされ、貧困と冷遇の原因になってきました。

日本では、長く、家父長的な家制度の下で、一人前の人間として、扱われることは少なかった。近代化以降の資本主義社会の中で、女性は出産後、М字型労働を強いられ、パートとして低賃金労働に押し込められるようになりました。

女性が経済的に自立できない一生を送ることが、次世代女性にも希望を持てない風潮をもたらしていると思います。

「女性差別はない」という女性もいます。でも、「感じない、見ない、知らない」で済まそうとしているのではないでしょうか?諦めの気持ちがどこからきているか?考えないように、させられているだけではないでしょうか?

 

私は2年ほど前に、男女平等先進国&福祉先進国家の代表である、デンマークへ視察旅行をしました。婦団連の企画でした。そこで、脱原発自然エネルギー・少人数教育・大学も学費無料の教育・人間の尊厳を最期まで守る老人福祉施設&職員などを見てきました。理想とする福祉・平等社会が、(グローバリズムの影響は否定できないけれども)現実に実現している国家があるのを見てきました。皆が望めば、実現できることに勇気をもらいました。私の中から、「アメリカ追従・家父長制度の強い日本では、男女平等は無理。」というあきらめの気持ちが消えました。

国民の 平等&福祉社会実現への強い意志と長い歴史が明るい社会を作るのだ、と思いました。戦争をしないことが豊かな社会を継続させることもわかりました。

私は、旅行中に「新婦人・共産党・年金組合・教員組合など」に属しながら、民主主義&平等社会を求めて、権力と戦ってきた人々と語り合うことができ、励まされました。

 

帰国後、早速、新婦人&共産党新聞を取り、小牧市の「タウンミーティング」にも参加し、市政への発言をするようになりました。

その中で、「小牧駅前新図書館建設計画」 が市民に説明されることなく、市長とツタヤ(C.C.C.)の間で進んでいることに疑問を持ちました。

その後、「小牧の図書館を考える会」を市民有志と立ち上げ、市内はもちろん、市外・県外の有識者と勉強してきました。全国でも民営化の美名のもとで、市税が1企業に流出し、司書が正規から非正規雇用に変更されてきた状態など、色々なことがわかってきました。

 

地方自治法には、市民の労働から提供された市税は市民の教育・医療・福祉に使われるという内容が書かれています。

しかし、今、小牧市では、市税が本来の目的&市民要求からかけ離れ、一部の利益のために使われようとされています。また、同時に、市長のワンマン的な市政運営姿勢&市税が無駄に使われている状況もわかってきました。

 

そこで、市民有志で「約40億円のツタヤ図書館は必要ですか?住民投票で今の計画を白紙にするか、どうかを決めよう!」という直接署名を7月3日~8月3日の1か月で行うことを決めました。

 

署名活動の中で市民の様々な声が聞こえました。「永い間働いてきて、年金も払ってきたのに、年金は減らされた。税金は上がり、医療費負担も増え、不安だ。」

北欧は税金が高いと言われますが、日本は子育て支援は少なく、国の教育費は低い。大学の学費負担が重く、奨学金制度は厳しい。老介護施設や年金支給は少ない。

だから、国民は、将来が不安で貯金をし、必要な消費も削っている。結果、内需は縮小し、経済は輸出産業以外、悪化し、雇用は減少。更に低賃金化していくのではないでしょうか?格差の拡大は歴史上、過去の最大時に近いと言われます。

 

国政でいえば、今の安倍政権は国民の平和な毎日を壊し、戦争に向けた国作りに向かっていると思います。戦争は軍需産業の経営者が儲かるだけで、二度の大戦にあったように、国民は貧困生活を強いられ、命と人生を犠牲にしなければならなくなります。

 

戦争の残酷さを体験した人々が少なくなり、戦争反対の声が少なくなってきた時に、いつでも戦争は始まります。戦争理由は、自衛のためなど、なんでもくっつけられるのです。もう、政治家や軍需産業経営者に騙される歴史を繰り返してはいけません。

 

戦争をしないで、話し合いで共存できる方法を提案していくのが、政治家の仕事です。人の命を犠牲にして誰も幸せにはなれません。「殺し・殺される」ことで人は救われません。

 

また、TPPは国民に内容を知らせずに進めている面からも非常に危険です。アメリカ等の金融財閥は、日本の保険・郵便貯金・農業・医療等を国の法律を上回る権力で、崩していこうとしています。私はTPPに反対です。

TPPとは、グローバル(国境を越えた)金融財閥が、今まで各国の国民を守るために作ったきた、民主的な法律を壊し、ごく一握りの財閥&権力者が富を独占しようとするシステムです。90%の貧困層と10%の富裕層で世界を覆う。それが正体です。

韓国・アルゼンチンはデフォルトし、今、ギリシャも崖に立たされ、世界中で戦争と貧困が拡大しようとしていいます。差別と貧困の連鎖を断ち切りましょう!

 

私は、長時間労働もなく、家庭と仕事が両立でき、子どもを安心して育てられる、ゆとりのある社会、安心・安全で、差別の無い社会、誰もが、生まれてから、死ぬまで健康で文化的な生活を保障できる社会を目指します。

 

詩人の茨木のり子さんが私の母校・西尾高校(旧西尾高女)卒業生なので、誇りを感じています。彼女は女性の自立と戦争反対を唱え、「わたしが一番きれいだったとき」という詩は、教科書にも載っていました。大村知事も同じ卒業生ですが、県税を大企業支援ではなく、全国最下位の福祉・教育費にもっと多く使ってほしいと思います。

 

小牧市北部本庄地区では、今、2つの大きな物流倉庫ができる計画が進いんでいます。狭い県道での渋滞は今よりもっとひどくなり、子どもの通学にも大きな危険を伴うようになります。しかし、県道を拡充してほしいという市民要求は10年間、凍結されています。県に予算がない、というのが原因だそうですが、大企業優遇税制が、市民生活を犠牲にしているのが現状ではないですか?愛知県は日本一の財政力があるのに、47位(47都道府県)の福祉&教育予算はおかしいですよね。

 

私は、市税が市民の生活を豊かにし、市民の要求に応えるものに使われるようにしていきたいと思います。一部の企業利益や政治家の都合で無駄に使われ、後の子どもたちに負の遺産を残さないようにしたい。充分な議論を小牧市民全体&各地区ごとにしていき、市民が主人公の社会を作っていきたい。

皆さん!平和な生活を子どもたちに渡していくために、話し合い、協力し、行動する中で、あらゆる年代が共存できる社会を作っていこうではありませんか!

 

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